パタゴニアH₂Noの耐久性は?リバーソルトジャケットを4年間使って分かったこと

タックルレビュー

パタゴニアの防水透湿素材「H₂No」の耐久性が気になっている人は多いと思う。

自分も以前から、パタゴニアの透湿ウェアは生地が劣化しやすい、という話を聞いていた。

そこで今回は、2019年に購入したパタゴニアのリバーソルトジャケットを、実際に約4年間使った結果を書いてみる。

3月から12月まで、鬼怒川水系、中禅寺湖、涸沼などで週2回ほど使用。雨の日はもちろん、少し寒いときの防風アウターとしても使っていた。

レインジャケットとしてはかなり気に入っていたのだが、2023年頃から雨の中で「なんか浸水するな」と感じるようになった。

メーカーに修理を依頼したところ、返ってきた答えは、

「加水分解による生地劣化で修理不能」

だった。

この記事を書いているのは2026年なので、今さら2023年の話を出すのもどうかと思ったのだが、4年間実際に使った結果として残しておこうと思い、今回まとめることにした。

なお、この記事で書いているのは2019年に購入した自分のリバーソルトジャケットについての話。

現在販売されているモデルや、その後に生地や仕様が変更されたモデルについて同じことが起きるという話ではない。

あくまで「2019年に購入したリバーソルトジャケットを4年間使ったら、こうなった」という一例として読んでもらえればと思う。

リバーソルトジャケットを買った理由

2019年当時、釣り用のかっこいいジャケットが欲しかった。

自分はパタゴニアの魚のロゴが好きだったし、当時出ていた迷彩カラーもかなり好みだった。

迷彩のキャップも持っていたので、ジャケットと合わせて着るのも気に入っていた。

機能性だけで選んだというより、まず見た目が気に入ったジャケットだった。

サイズはS。

冬に着込んでも問題ないくらいのサイズ感で、着心地も良かった。

実際に着てみた第一印象も、やっぱり「かっこいい」だった。

3月から12月まで、かなり使った

購入してからは、鬼怒川水系、中禅寺湖、涸沼などで使っていた。

3月から12月まで、真夏を除けばかなりの頻度で着ていたと思う。

週2回くらいは着ていたので、4年間で考えれば相当な着用回数になる。

雨の日だけレインジャケットとして使っていたわけではない。

少し寒いときには普通のアウターとして着ていた。

特に良かったのが防風性。

釣りをしていると、少し風があるだけでも寒く感じることがある。

そんなときにリバーソルトを着ると具合が良かった。

迷彩の見た目も気に入っていたので、単純に「釣りに行くときに着たいジャケット」だった。

レインとしても十分だった

もちろん、本来の用途であるレインジャケットとしても不満はなかった。

基本的に雨の日でも十分にレインとして機能していた。

特別な豪雨でなければ普通に雨を防いでくれるし、「防水性能が弱い」と感じるようなこともなかった。

むしろ、壊れるまでは雨具としてかなり信頼していた。

それがよく分かるのが、北海道の朱鞠内湖での釣り。

朱鞠内湖

朱鞠内湖は渡船でポイントまで渡るので、好きなタイミングで帰れるわけではない。

雨宿りできるような場所もない。

朱鞠内湖は変わりやすい天気で、雨が降ることも多かったが、リバーソルトを着ていたので何とか釣りを続けることができた。

こういう経験があるので、リバーソルトについて「レインとしてはダメだった」という印象はない。

少なくとも、自分が使っていた頃は十分に頼れるレインジャケットだった。

4年間使っても、見た目の劣化は少なかった

もちろん4年間かなり使ったので、色褪せは少しあった。

特に肩の部分は少し色が抜けた。

ただ、自分としてはそれほど気になるものではなかった。

それ以外に、目に見えて分かるような劣化はほとんど感じていなかった。

生地がボロボロになっているわけでもない。

見た目だけなら、まだ普通に使えそうだった。

だからこそ、後の展開はちょっと残念だった。

2023年、土砂降りの中で違和感

2023年。

土砂降りの中で釣りをしていたとき、腕が冷たいことに気がついた。

最初は、袖から雨が入って腕が濡れたのだと思った。

ところが、その後も何度か同じようなことがあった。

しかも、明らかに袖を雨が伝っているわけではない状況でも、腕に濡れを感じる。

「これはちょっとおかしいな」

と思った。

そこでメーカーに修理を依頼することにした。

メーカーに修理を依頼した結果

加水分解した部分は生地が浮き上がってる

パタゴニアから返ってきた回答は、

「加水分解で生地が劣化しているので修理不能」

というものだった。

また、適切なメンテナンスをするように心がけてくださいと申し添えてあった。

修理品の返送料についてはパタゴニア側が負担してくれたものの,ジャケットそのものは修理されずに戻ってきた。

一番残念だったのは「修理できなかった」こと

この結果はかなり残念だった。

というのも、表面にはそこまで大きな劣化がなかったから。

肩が少し色褪せたくらいで、見た目にはまだ普通に使えそうだった。

もしピンホールが開いているだけなら、修理して使うことができる。

実際、自分が使っているパタゴニアのウェーダーでは、ピンホールなどのトラブルを修理しながら使ってきた。

ところが今回は、生地全体が劣化していた。

部分的な穴なら塞げるけれど、生地そのものが劣化してしまうと修理することができない。

ここが一番残念だった。

メンテナンスが悪かったのか?

メーカーからは、メンテナンスをしっかりやってくださいという話もあった。

もちろん、防水透湿ウェアなのでメンテナンスが重要なのは分かる。

ただ、自分としては、そこまで雑に扱っていたつもりはない。

雨の中で釣りをしたときは洗濯していた。

雨に濡れていないときでも、汚れていれば水で流して干していた。

保管するときも風通しの良い場所で吊るしていた。

汚れていないのに毎回洗濯するようなことまではしていなかったが、釣りで使うレインウェアとして極端に悪い扱いをしていたとは思っていない。

H₂Noの耐久性について考えるようになった

自分は以前から、パタゴニアの透湿ウェアは劣化するという話を聞いていた。

今回、自分のリバーソルトジャケットで実際に生地が加水分解してしまったことで、H₂Noの耐久性については少し気になるようになった。

もちろん、今回の一例だけで「H₂Noは耐久性が低い」とは言えない。

生地の構成や製造時期、使用頻度、保管方法などによっても結果は変わると思う。

ただ、少なくとも、自分にとってはH₂Noの耐久性を考えるきっかけになった出来事だった。

その後、レインジャケットはGORE-TEXにした

リバーソルトが修理不能になったあと、あわよくばウィンドブレーカーとして使おうかとも思った。

でも、釣りでは天気が急変する。

特に遠征先では、雨が降らないと思っていても急に降ってくることがある。

朱鞠内湖のように、渡船で簡単には戻れない場所ならなおさら。

「このジャケット、もう防水性が怪しいんだよな」と思いながら釣りをするのは不安だった。

そこで、次のレインジャケットとして選んだのが、シムスのGORE-TEX(ゴアテックス)を採用したGuide Classic Jacket(ガイドクラシックジャケット)だった。

シムス ガイドクラシックジャケット

パタゴニアにも新しいモデルが出ていたけれど、今回はそちらを選ばなかった。

通勤用で使っているGORE-TEXのウェアが20年近く機能していることもあり、次はGORE-TEXを実際に使ってみようと思った。

じゃあ、パタゴニアのウェーダーはなぜ買ったのか

ここまで読むと、

「H₂Noで懲りたのに、なんでパタゴニアのウェーダーを買ったの?」

と思うかもしれない。

実際、自分はリバーソルトの件があった後に、パタゴニアのウェーダーを購入している。

これは自分の中では、それほど矛盾していない。

レインジャケットは、基本的には雨のときにその効果を発揮するもの。

一方でウェーダーは、釣りをしている間ずっと水に触れている。

ピンホールなどのトラブルも起こりやすい。

そう考えると、ウェーダーについては、生地の耐久性だけでなく、壊れたときにしっかり修理してもらえることも重要になる。

以前使っていたパタゴニアのウェーダーは、ピンホールや接合部のトラブルを修理しながら長く使うことができた。

その経験があるので、

「ウェーダーなら、多少生地に不安があったとしても、アフターケアがしっかりしているパタゴニアを選ぶ」

という考えになった。

GORE-TEXも使ってみる

今回のリバーソルトでH₂Noの耐久性に少し不安を感じたので、次はGORE-TEXを実際に使ってみることにした。

GORE-TEXのほうが長期間使えると言われることもあるけれど、これからはGORE-TEXを使ったシムスのガイドジャケットがどのくらい持つのかも見ていきたい。

数年使ってみて、

「やっぱりGORE-TEXのほうが長持ちするな」

となるのか、それとも別の結果になるのか。

それはもう少し使ってみないと分からない。

ちなみにこのガイドクラシックジャケットは2023年から2026年の現時点において、防水性も含めて問題なく使用できている。

まとめ

2019年から2023年まで、かなり気に入って使ったジャケットだった。

見た目も好きだったし、レインとしても防風アウターとしても使いやすかった。

ただ、4年ほどで浸水するようになり、メーカーに出したところ、加水分解による生地劣化で修理不能。

見た目ではまだ使えそうだっただけに、そこは残念だった。

その後、次のレインジャケットにはシムスのGORE-TEXを選んだ。

一方で、この経験の後にもパタゴニアのウェーダーを購入している。

レインジャケットはそこまで頻繁に修理が必要になるものではない。だったら、生地の耐久性を重視してGORE-TEXを選ぶのもありだと思った。

でもウェーダーは常に水の中にある。ピンホールなどのトラブルもレインジャケットより起こりやすい。

だからウェーダーについては、多少生地が弱かったとしても、修理やアフターケアがしっかりしているパタゴニアを選ぶのはアリだと思っている。

これからはGORE-TEXも使いながら、その耐久性を見ていきたい。

今回のリバーソルトでH₂Noの耐久性には少し不安を感じたので、GORE-TEXのほうが長く使えると分かれば、ウェーダーを含め、今後はGORE-TEXを選ぶようになるかもしれない。

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