シマノ ハイパーウェーダー FF-055Tを3年間使ったレビュー|短時間釣行にちょうどいい一着

タックルレビュー

釣りに行く時間は、いつも十分にあるとは限らない。

仕事前の朝一だけ。

里川で一時間だけ。

中禅寺湖に行っても、国道側のポイントで歩き回らず一か所を攻める。

自分の場合、そんな短時間の釣行が結構多い。

そこで意外と気になるのが、ウェーダーを履くまでの手間だ。

ソックスタイプのウェーダーにウェーディングシューズを合わせる。

釣りが終われば、それを脱いで片付ける。

長時間の釣行なら気にならない作業でも、「ちょっとだけ釣りに行く」というときには、このひと手間が妙に面倒だった。

そんな自分が選んだのが、シマノの「ハイパーウェーダー(チェストハイ・カットピンフェルトソール)FF-055T」だ。

購入してから約3年。

鬼怒川にはかなりの頻度で通い、涸沼でも使い、中禅寺湖でも使った。

藪漕ぎもした。

しかも、特別大事に扱ってきたわけではない。

「破れたら買い替えればいい」くらいの気持ちで、かなり気軽に使ってきた。

それでも、今のところ浸水はない。

今回は、そんなFF-055Tを3年間使ってきて感じたことをまとめてみたい。


シマノ(SHIMANO) FF-055T ハイパーウェーダー(チェストハイ・カットピンフェルトソール) 全6サイズ

なぜブーツ一体型のウェーダーが欲しかったのか

もともとはソックスタイプのウェーダーを使っていた。

ソックスタイプにウェーディングシューズを合わせるスタイルは、歩きやすさという点では非常に優れている。

長い距離を歩いてポイントを探したり、一日かけてじっくり釣りをするなら、今でもソックスタイプを選ぶ。

ただ、自分の釣りには「短時間だけ」という釣行も多い。

仕事前の朝一だけ。

里川でサッと一流し。

中禅寺湖でも、国道側のポイントで歩き回らず一か所を攻める。

そういう釣りでは、ウェーダーとウェーディングシューズをそれぞれ準備することが、少し面倒に感じるようになった。

そこで使ってみたのが、透湿タイプのブーツ一体型ウェーダーだった。

これならウェーダーを履くだけで準備が終わる。

ソックスタイプに比べれば機動力は落ちるものの、短時間の釣行なら十分。

何より、準備と片付けが圧倒的に楽だった。

「これはこれで、かなり便利だな」

そう思っていた。

ところが、使っているうちに別の問題が出てきた。

透湿タイプからナイロンへ

以前使っていた透湿タイプのブーツ一体型ウェーダーは、藪漕ぎなどで生地にダメージが入り、ピンホールができた。

そして、そのピンホールから浸水するようになった。

ここは誤解してほしくないのだが、透湿素材だから水漏れしたわけではない。

藪の中を進んだり、枝や草に擦れたりすることで生地が傷み、小さな穴ができたことが原因だ。

ウェーダーである以上、素材に関係なく穴が開けば水は入ってくる。

ただ、この経験から、自分のウェーダー選びでは「透湿性」だけを優先する必要はないのではないか、と考えるようになった。

自分は藪漕ぎもする。

短時間の釣行も多い。

だったら、多少蒸れてもいいから、多少ラフに扱っても気にならないウェーダーのほうが自分の釣りには合っているのではないか。

そう考え始めた。

シーバスでナイロンウェーダーが使われているのも気になっていた

そんなとき、シーバスのウェーディングでナイロン系のウェーダーを使っている人が多いことにも目がいった。

ナイロンウェーダーは透湿タイプより蒸れると言われている。

それでも、実際にシーバスで使っている人が多い。

もちろん、シーバスと自分の釣りでは環境も釣り方も違う。

だから、そのまま真似をすればいいという話ではない。

ただ、

「ナイロンでも普通にウェーディングできるんだな」

というのは、以前から気になっていた。

一方で、やっぱり心配なのは蒸れ。

そこで、

「短時間の釣りなら、ナイロンでも意外といけるんじゃないか?」

と考えるようになった。

透湿性による快適さよりも、ブーツ一体型の手軽さと、藪漕ぎでも気を遣わず使える丈夫さ。

自分の釣りを考えると、そちらのほうが重要なのではないか。

そう考えて、ナイロンのブーツ一体型ウェーダーを探し始めた。

最後はやっぱりシマノだった

候補としては、リバレイなど他社のウェーダーも比較した。

ただ、最終的に選んだのはシマノだった。

理由はいたって単純で、シマノが好きだから。

リールもシマノ派。

自転車のコンポーネントもシマノ派。

釣り道具を選ぶとき、性能や価格だけではなく、「好きなメーカーの道具を使いたい」という気持ちは案外大きい。

ちょうどシマノから、手頃な価格帯をコンセプトにしたハイパーウェーダーが発売されたタイミングだったこともあり、FF-055Tを購入することにした。

ナイロンなのに、思ったより蒸れない

ナイロンウェーダーを選ぶうえで、一番気になっていたのが蒸れだった。

ところが、実際に履いてみると拍子抜けした。

思っていたより蒸れない。

もちろん、まったく蒸れないわけではない。

中禅寺湖の国道側を歩き回れば、さすがに蒸れる。

ただ、自分がFF-055Tを使うことの多い「短時間で一か所を攻める」という釣りでは、蒸れが気になる場面はほとんどない。

さらに、裏地にはメッシュライナーが付いている。

これが意外と快適だった。

汗をかいても、生地が肌にまとわりつきにくい。

多少蒸れていても、脱ぐときは比較的さらっと脱げる。

透湿ウェーダーではないので、長時間歩き続ければ当然暑くなる。

でも、自分の釣り方なら十分許容できる範囲だった。

透湿性よりも、釣り方との相性を優先した

ここはウェーダー選びで意外と重要なところだと思う。

透湿性は、ウェーダーの中で発生した汗などの水蒸気を外へ逃がし、ムレやベタつきを抑えるためのものだ。

長時間着用して歩き回る釣りでは、その恩恵を感じやすい。

一方で、自分の釣りはそこまで長時間歩き続けるものではない。

里川で短時間。

仕事前の朝一勝負。

中禅寺湖でも一か所を攻める。

そういう釣りなら、多少の蒸れはそこまで問題にならない。

むしろ、

「履くのが楽」

「片付けが楽」

「多少雑に扱っても気にならない」

「水漏れを気にせず使える」

という部分のほうが重要だった。

FF-055Tは、まさにそこにハマったウェーダーだった。

ソックスタイプには敵わない

もちろん、何でもFF-055Tが勝っているわけではない。

機動力については、やはりソックスタイプのほうが上だと感じる。

長い距離を歩く。

何度もポイントを移動する。

一日かけて広範囲を探る。

そういう釣りなら、今でもソックスタイプを選ぶ。

FF-055Tを履いて長距離を歩けないわけではない。

ただ、歩きやすさや足元の自由度を考えれば、ウェーディングシューズを組み合わせるソックスタイプのほうが有利だと思う。

だから、自分の中では完全な使い分けになっている。

じっくり攻めるならソックスタイプ。

サッと釣るならFF-055T。

この使い分けがかなり気に入っている。

「短時間の一勝負」と相性がいい

FF-055Tが特にハマるのが、短時間の釣りだ。

例えば、仕事前の朝一。

限られた時間の中で、狙ったポイントだけを撃って帰る。

里川で一時間だけ釣る。

中禅寺湖の国道側で、歩き回らず一か所をじっくり攻める。

こういう釣りなら、FF-055Tの機動力でもまったく問題ない。

むしろブーツ一体型であることのメリットのほうが大きい。

釣り場に着いたら履く。

釣りが終わったら脱ぐ。

それだけ。

このシンプルさがいい。

準備も片付けも、とにかく楽

FF-055Tを3年間使って、一番気に入っているのはここかもしれない。

準備が早い。

そして、片付けも早い。

帰ってきたら洗う。

ブーツハンガーに掛ける。

終わり。

ソックスタイプのようにウェーディングシューズを別に用意して、釣りが終わればそれも洗って乾かす。

そういった手間がない。

短時間の釣りでは、この差が意外と大きい。

「ちょっとだけ釣りに行ってこよう」

と思ったときに、ウェーダーの準備が面倒に感じない。

結果として、釣りに行くためのハードルが一つ下がる。

これはスペック表には出てこないけれど、FF-055Tの大きな魅力だと思う。


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トイレに行くときも地味に便利

もう一つ、実際に使っていて便利なのが肩ベルト。

バックル同士がくっつく仕様になっているので、用を足すときはウェーダーを首に掛けておける。

ジャケットを全部脱ぐ必要がない。

こういうところは、実際に使ってみないとなかなか気付かない。

派手な機能ではない。

でも、釣り場で使う道具は、こういう小さな使いやすさが意外と大事だったりする。

3年間、かなり雑に使ってきた

FF-055Tを使い始めて約3年。

鬼怒川にはかなりの頻度で通った。

涸沼でも使った。

中禅寺湖でも使った。

藪漕ぎもした。

しかも、あまり気を遣わずに使ってきた。

「破れたら買い替えればいい」

くらいの気持ちで、藪の中にも普通に突っ込んでいった。

それでも、3年間使った現在まで浸水していない。

これは素直にすごいと思う。

以前の透湿タイプは、藪漕ぎなどで生地にピンホールができ、それが浸水の原因になった。

だからこそ、同じように藪漕ぎをしているFF-055Tが、3年間水漏れせずに使えていることにはかなり満足している。

生地はまだ問題なし

3年使った現在でも、生地には特に問題がない。

肩ベルトのゴムは少し伸びてきた。

ソールもそれなりに減ってきている。

ただ、どちらもまだ使用には問題ない。

ソールは減ってきたとはいえ、グリップ力にも不満は感じていない。

これだけ使い込んで、まだ普通に現役。

少なくとも自分の使い方では、十分すぎるほど丈夫だった。

カットピンフェルトソールのグリップ力

個人的に気に入っているのが、カットピンフェルトソール。

特に鬼怒川では、このソールの良さを感じる。

鬼怒川のノロが付いた石では滑りにくく感じる。

もちろん、フェルトだから絶対に滑らないというわけではない。

川の中では当然、足元には注意している。

それでも、これまで使ってきてグリップ力に大きな不満を感じたことはない。

中禅寺湖でも問題ない。

涸沼でも問題ない。

自分が実際に使ってきたフィールドでは、十分なグリップ力だと感じている。

デザインも気に入っている

性能だけでなく、デザインも個人的には気に入っている。

シンプルで、いかにも釣り道具という感じがある。

シマノのロゴが大きく入っているので、ここは好みが分かれるかもしれない。

自分はシマノ好きなので、あまり気にならない。

デメリットを挙げるなら

不満がないわけではない。

まず、ポケットがない。

ただ、自分の場合はそこまで困っていない。

そして、やはり多少は蒸れる。

これは透湿タイプではない以上、仕方がない。

特に長時間歩き回れば、それなりに暑くなる。

ただ、そこは釣り方で割り切っている。

ゆっくり時間をかけて攻めるときはソックスタイプ。

短時間でサッと釣るときはFF-055T。

そうやって使い分ければ、自分にとっては大きなデメリットではない。

ハイパーウェーダー FF-055Tが向いていると思う人

3年間使ってきて、FF-055Tが特に合うと思うのはこんな人。

  • 仕事前に朝一だけ釣りたい
  • 里川で短時間だけ釣ることが多い
  • 一か所のポイントを集中して攻める
  • 中禅寺湖の国道側など、あまり歩き回らない釣りをする
  • 藪漕ぎのある里川に入る
  • ウェーダーの準備と片付けを簡単にしたい
  • 多少雑に扱っても気にならない丈夫なウェーダーが欲しい
  • ソックスタイプとは別に、気軽に使えるウェーダーが欲しい

逆に、長時間歩き続ける釣りならソックスタイプをおすすめする。

自分もそうしている。

サイズ感について

自分が使っているのはLサイズ。

身長180cm、体重55kgで、Lサイズを使用している。

細身体型なので、サイズチャート的にはLLサイズであったが、実際に使っていて特に問題はない。

ウェーダーは中に着る服装や冬場の重ね着なども考える必要があるので、単純に身長・体重だけで決めるのではなく、実際に試着して選んだほうがいいと思う。

3年間使って、今も十分現役

ウェーダーは消耗品だと思っている。

どれだけ大事に使っても、いつかは壊れる。

FF-055Tも3年使ってきたことで、肩ベルトのゴムが少し伸び、ソールも減ってきた。

それでも、生地には今のところ大きな問題はない。

何度も鬼怒川へ通い、涸沼でも使い、藪漕ぎもしてきた。

それでも浸水せず、まだ普通に使えている。

ナイロンなので多少の蒸れはある。

ソックスタイプと比べれば機動力も落ちる。

それでも、短時間の釣行では、そのデメリットを上回るくらい「楽」というメリットが大きい。

履くのが楽。

片付けるのも楽。

藪漕ぎでもそれほど気を遣わずに使える。

少なくとも、自分の釣り方にはかなり合っているウェーダーだと思う。

他社のナイロンウェーダーを使い込んで比較したわけではないので、FF-055Tがナイロンウェーダーの中で一番だとは言えない。

ただ、次にウェーダーを選ぶときも、候補の一つには入る。

そして、トラウトアングラーにも選択肢の一つとして考えてみてほしい。

トラウトでは透湿タイプを選ぶ人が多いが、近所の里川で朝一だけ釣るような短時間釣行なら、ナイロンのブーツ一体型でも十分使える。

むしろ、準備と片付けの手軽さや、藪漕ぎで気を遣わず使える気楽さは大きなメリットだ。

長時間歩き回る釣りではソックスタイプ。

短時間でサッと釣るならFF-055T。

3年間使ってきた自分にとっては、そんな使い分けが一番しっくりきている。

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