中禅寺湖のミノー選び|レイクトラウト・ブラウントラウトを狙うザンマイルアーズ5モデル

メソッド

中禅寺湖でミノーを使うなら、どんなルアーを選べばいいのか。

以前の記事では、自分が中禅寺湖でミノーを使うときの基本的な考え方や、具体的なアクションについて書いた。

今回は、ザンマイルアーズのフィールドスタッフとしても活動している自分が、中禅寺湖で普段から使っているミノーを5種類紹介したい。

8cm前後のミノーが主流の中禅寺湖で、13cmクラスのロングミノーにレイクトラウトやブラウントラウトが食ってくる。その面白さを、実際に使って感じてきた。

それぞれの特徴と、どんな状況で使い分けているのかを紹介していく。

今回紹介するのは、

  • ストレート
  • スリム
  • ビートアップ
  • ファット
  • バルサジグ

の5種類。

それぞれサイズ展開があるが、この記事では、自分が中禅寺湖で使っているサイズを中心に紹介する。

ストレート、スリム、ビートアップは130mm、ファットは120mmを基準にしている。(バルサジグは85のみ)

中禅寺湖では大きめのミノーでトラウトを狙いたいというのが、自分のスタイルだからだ。

ミノーイングメソッドについては以前の記事で詳しく書いているので、そちらを参考にしてほしい。

なぜバルサミノーなのか

ザンマイルアーズ 小平氏提供
ザンマイルアーズ 小平氏提供

中禅寺湖では、インジェクションミノーでもトラウトは釣れる。

そんな中で自分がザンマイルアーズを使うのは、バルサミノーならではの動きや浮力に魅力を感じているからだ。

バルサは非常に軽い木材で、インジェクションミノーに使われる樹脂とは素材そのものの性質が違う。

インジェクションミノーは、中空構造や内部のウェイトなどを使って浮力や姿勢を調整する。

一方、バルサミノーは、素材そのものが持っている浮力を利用してアクションを作っている。

もちろん、実際の泳ぎは素材だけで決まるわけではない。

ボディの形状、リップの大きさや角度、ウェイトの位置などによってアクションは大きく変わる。

それでも、バルサならではの浮力や軽さを活かすことで、巻き始めから動き出すレスポンスや、軽快なアクションを出しやすいという特徴がある。

自分が面白いと思っているのは、同じようなサイズや浮沈設定のミノーでも、バルサとインジェクションでは動きの質が違って感じられること。

特にゆっくり巻いたときや、ロッドでちょっと入力したときの反応などは、バルサミノーならではの面白さを存分に味わえるだろう。

また、魚から見たときに、普段見慣れているインジェクションミノーとは少し違う動きを出せる可能性があると思っている。

「普段のミノーで反応しない魚に、ちょっと違うものを見せてみる」

その選択肢として、バルサミノーを持っておくのは面白いと思う。

そして、釣果とは別に、ザンマイルアーズのミノーは単純に顔が好きだ。

ザンマイルアーズ 小平氏提供

普通のインジェクションミノーにはない、ハンドメイドならではの雰囲気もある。

ザンマイルアーズのミノーは、機械に頼らず、できるだけ手作業にこだわって作られているフルハンドメイドミノーである。

一つひとつ手作業で作られているからこそ、同じものが二つとない。少しずつ違う個性を持っているのも面白い。

そんな個性が宿ったミノーを使って、中禅寺湖のかっこいいトラウトを反応させる。

好きなルアーで好きな魚を釣るというのも、ルアーフィッシングの楽しさだと思っている。

まず投げるならストレート

ストレート130

中禅寺湖で朝一にまず投げるのは、ストレート。

自分にとっては、ザンマイルアーズの中でも基本になるミノーだ。

朝一は、できるだけゆっくり魚にルアーを見せながら探りたい。

そんなときに使いやすいのがストレート。

ただ、ストレートは「ゆっくり巻くためだけのミノー」ではない。

ゆっくり巻くこともできるし、グリグリ巻きやトゥイッチ、早巻きにも対応できる。

超高速巻きまで得意というわけではないが、普通の早巻きくらいなら十分対応できる。

自分の中では、5種類の中でもかなり万能型のミノーだと思っている。

状況に合わせて巻き速度を変えたり、アクションを加えたりできるので、最初の1本として選ぶならストレートをすすめたい。

ストレート130のアクションは下リンクの動画で確認してもらうと分かりやすいと思う。

朝一に反応がなければスリムへ

スリム130

朝一にストレートを投げていて反応がない。

そんなとき、自分はスリムに替えることがある。

ストレートでもイレギュラーなアクションは出せる。

ただ、自分の感覚では、イレギュラーな動きを入れて探るならスリムのほうが扱いやすい。

スリムはアクションが大きい。

さらに浮上姿勢が頭上がりなので、ストレートとは魚から見た印象も違うのではないかと思っている。

実際、ストレートで反応がなかったあと、スリムでイレギュラーなアクションを入れて探って食ってきたことがある。

「ストレートでは釣れない」ということではない。

同じような釣りをしながら、少し違った見せ方をしたい。

そんなときにスリムを使っている。

風や波が出たらビートアップ

ビートアップ130

風が出てきた。

あるいは、もう少し深いレンジを探りたい。

そんなときに使うのがビートアップ。

ビートアップはストレートやスリムより少し潜る。

中禅寺湖は風が吹くと湖面が荒れる。

波が出ると、普段と同じように巻いていてもルアーがしっかり水を噛まなくなることがある。

そういうときに、少し潜らせられるビートアップが使いやすい。

特に自分が気に入っているのが、高速巻きでの安定感。

ここはストレートやスリムとはかなり違う。

ビートアップは高速で巻いても動きが安定する。

この高速巻きの安定感は、他のザンマイルアーズのミノーではなかなか代替できないと感じている。

もちろんビートアップはトゥイッチでのアクションも素晴らしい。

だから、自分としてはビートアップは1本持っておいたほうがいいルアーだと思っている。

反応を変えたいときのファット

ファット120

ファットは、ストレート、スリム、ビートアップとは少し違う。

アクションがかなり強い。

そのため、自分の中では最初から投げるルアーではない。

まずはストレート、スリム、ビートアップを試す。

それで反応がない。

そんなときに「ちょっと違うことをしてみよう」と投入するのがファットだ。

実際に、かなり湖面が荒れていたときのこと。

ストレート、スリム、ビートアップを同じ場所で試したあと、ファットを同じ場所に投げた。

すると、ワンアクションでヒットした。

釣れたのはブラウントラウト。

また、日中のいかにも釣れなさそうな時間帯に、ファットでランガンして反応が出たこともある。

強いアクションだからこそ、魚に気づかせられることがあるのだと思う。

ただし、ファットは「絶対に持っておくべき1本」というより、あると面白いルアーという位置づけ。

まずストレート、スリム、ビートアップを揃えて、それからさらに引き出しを増やしたい人向けだと思う。

プレッシャーが高いと感じたらバルサジグ

バルサジグ85

最後がバルサジグ。

これは他の4つとは少し考え方が違う。

プレッシャーが高いと感じたとき。

強いアクションではなく、もう少し弱い動きで探りたいとき。

そんなときに使う。

バルサジグはシンキングペンシルの一種なので、ただ巻きやリフト&フォールで使っている。

自分の場合は、例えば3秒くらい巻いて、2秒沈める。

そんな感じで使うことがある。

もちろん、これは状況によって変える。

本当は夜明け前の暗い時間帯にも使いたいルアーだ。

ただし、バルサジグはシンキング。

暗い状態で地形が分かっていない場所に投げると、根掛かりのリスクがある。

そのため、夜明け前に使うなら、地形が分かっていて、足元まである程度の水深がある場所に限っている。

逆に、明るくなってからなら、地形を確認しながら使える。

「今日はちょっと違うアクションを入れてみよう」というときの一手として投入することもある。

5種類を使い分けるときに意識していること

ここまで5種類紹介したが、実際には「この状況ならこのルアー」というように、厳密にパターンにはめて使い分けているわけではない。

自分が意識しているのは、ルアーがどれくらい水を動かすのかということ。

以前、シーバス界で知られている村岡昌憲さんのYouTubeで、「流れがないなら水を動かせ」というような話をしていて、それが印象に残っている。

流れが弱いときには、ルアー自身のアクションで水を動かして魚に気づかせ、反応するきっかけを作るという考え方で、自分もこれはその通りだと思っている。

自分自身、涸沼でシーバス釣りもするので、普段からルアーの水押しはある程度意識している。実際に、ルアーのアクションの強さによって魚の反応が変わってくることも経験している。

もちろん、シーバスとトラウトでは魚もフィールドも違うので、同じ考え方をそのまま当てはめているわけではない。

ただ、中禅寺湖でも少し通じるところはあると思っている。

例えば、遊覧船が通った後の引き波で魚の活性が上がると言われることがある。

水面が静かな状態から船が通り、湖面が大きく動く。

それによってベイトの動きなどにも変化が出るのだと思うが、普段とは違う水の動きが魚の反応するきっかけになる、という意味では面白い共通点だと思う。

無風ピーカンでミノーイングにはかなり厳しい状況の中、スリム150を激しく動かしていると、どこからともなくブラウンが現れて食ってきたこともある。

だからといって、いつも「水を強く動かせば釣れる」と考えているわけではない。

プレッシャーが高いと感じたときには、逆にバルサジグのような弱い動きのルアーを試すこともある。

また、波が荒い時にバルサミノーを流れに乗せ(漂わせ)、弱っているベイトを演出して食わせることもできる。

要するに、水を強く動かすルアーと、あまり動かさないルアーを持っておいて、その日の状況や魚の反応を見ながら、いろいろ試してみる中の一手としてルアーを替えている。

カラー選びで意識していること

カラーについては、自分は正直そこまで細かくこだわっていない。

最初に選ぶなら、ワカサギ系かキンクロなどのゴールド系。

このどちらかを持っていればいいと思う。

また、自分が個人的に好きなのが鏡面アルミ。

鏡面アルミ

普通のウロコの模様を入れるのではなく、アルミをそのまま貼り付けたような、あの鏡面の仕上げが好きだ。

水中で動かしたときに出る、何とも言えないフラッシングがいい。

写真では分かりにくい部分だが、実際に水中で動かしてみると、このフラッシングはかなり魅力的に感じる。

カラーを何色も揃えるというより、まずは自分が好きなカラー、好きな仕上げのものを選んで使えばいいと思う。

結局、最初に揃えるなら?

5種類すべてを最初から揃える必要はない。

自分なら、まずはストレート、スリム、ビートアップの3本を選ぶ。

上からストレート130、スリム130、ビートアップ130

この3つがあれば、

  • 朝一にゆっくり探る
  • イレギュラーなアクションで変化をつける
  • 風や波があるときにレンジを入れる
  • 早巻きから高速巻きまで使い分ける

といった使い分けができる。

もっと絞るなら、ストレートとビートアップの2本でもいいと思う。

ストレートを基本にして、風が吹いたらビートアップ。

この2本でもかなり対応できる。

スリムは、そこに「イレギュラーな動き」という選択肢を追加するイメージ。

ファットは、さらに変化をつけたいとき。

バルサジグは、プレッシャーが高いと感じたときや、弱いアクションで探りたいとき。

そんな感じで考えている。

ハンドメイドミノーで中禅寺湖を釣る楽しさ

中禅寺湖では、スプーンやミノー、また最近ではビッグベイトの釣りが確立されるなど、さまざまなルアーでトラウトを狙うことができる。

そのうえで自分がザンマイルアーズを使う理由は、バルサ製ならではのアクションが出せること。

そして何より、ザンマイのミノーそのものが好きだからだ。

あの顔が好きだし、個性が出るハンドメイドミノーが好きだ。

そんな自分が好きなミノーを使って、トラウトの聖地 中禅寺湖のレイクトラウトやブラウントラウトを反応させる。

これが気持ちいい。

釣れるルアーを選ぶだけなら、もっと効率のいい選択肢もあるかもしれない。

でも、自分が好きなルアーで、自分が好きなフィールドの魚を釣る。

それも釣りの楽しさだと思っている。

ザンマイルアーズのミノーを中禅寺湖で使うなら、まずはストレート。

そこからスリムやビートアップを加えて、自分なりに魚の反応を探してみてほしい。

そして、もっとハンドメイドミノーならではの釣りを楽しみたくなったら、ファットやバルサジグ、さらにサイズ違いやカラーを揃えれば、これまでと違った反応を得られるかもしれない。

他の個性あるハンドメイドミノーを使って楽しむのも良いと思っている。

インジェクションにはないアクションや、作り手ごとの個性を感じながら、自分に合った1本を探す。

そういうところも、中禅寺湖でミノーを使う楽しさの一つだと思っている。

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