ローランス エリートFS9の振動子「Active Imaging 3-in-1」を、FRPボートに穴を開けずに取り付けたい。
FRPボートに穴を開けず、マグネットを利用して振動子を固定する方法を検索したところ、下記のサイトが出てきたので、このやり方を参考にFRPボートに固定することを試してみた。
「海も山も大好きチャンネル」
https://www.awajitakota.com/entry/2024/12/20/070630
今回取り付ける振動子は、この記事で紹介している振動子よりもかなり大きいものになるので、より強力に固定できるように改良を加えたので、その結果をまとめてみたい。
使用する魚群探知機と振動子

今回使用する魚群探知機は、ローランスのエリートFS9(Elite FS 9)である。
振動子には、CHIRP、SideScan、DownScanに対応したActive Imaging 3-in-1を使用する。
主な使用用途は、中禅寺湖でのレイクトローリングとボートキャスティングである。
この振動子を船尾に取り付けるにあたり、問題となるのが固定方法だ。
その一つとして、船体に穴を開けてブラケットを固定する方法がある。しかし、FRPボートに穴を開けると、防水処理が必要になり、元の状態に戻すことも簡単ではない。
そこで今回は、マグネットを利用して振動子を固定する方法を試すことにし、もし固定できない場合はクランプにより固定することとして作業を進めることにした。
使用する材料と部品
今回使用する機器と材料は以下のとおり。
| 部品 | 仕様 |
|---|---|
| マグネット | MAG-EVER NCW-30R ×10個 |
| 固定用プレート | アルミ板 100×200×2mm |
| 振動子固定用ボルト | M5ボルト |
| マグネット固定用ねじ | M3皿ねじ |
| スチールプレート(船体側) | 65×45mm 10個 |
マグネットは、MAG-EVERのNCW-30Rを10個使用する。
公称吸着力は1個あたり約4.0kgf。10個使用するため、単純合計では約40kgf相当となる。
ただ、公称吸着力の合計はあくまで目安であり、実際の保持力は接触面の状態や荷重の方向などによって変化する。特に走行中の横滑りや剥離に対する強度を、この数値だけで判断することはできない。
固定用プレートをステンレスからアルミに変更
当初は、厚さ1mmのステンレス板を固定用プレートとして使用する予定だった。
しかし、実際に加工しようとしたところ、穴開けの難易度が高く、思うように作業が進まなかったため、アルミ板に変更した。
使用するアルミ板は、幅100mm、長さ200mm、厚さ2mmのアルミ板である。
2mmほどの厚みがあれば、手で簡単に曲がらずに、振動子を取り付けても目に見えた変形は確認されなかった。
このアルミ板に振動子のブラケットを固定し、マグネットを介してボート側の金属プレートに取り付ける構造とした。

マグネットと振動子の固定方法

アルミ板へのマグネットの取り付けには、M3皿ねじを使用する。
ここで注意したいのが、ねじ頭の形状である。
ねじ頭が山形だと、マグネットにねじ山が収まらず、プレートへの吸着力が落ちるため、皿頭タイプを使用する必要がある。
振動子のブラケットは、M5ボルトでアルミ板に固定する。

実際にボートへ取り付けて走行テスト


船体に金属プレートを10個貼り付け、その上に作成した振動子をマグネットで吸着させ、振動子が適切な位置と角度になるように調整し、念のため脱落防止のロープを取り付けた。
また、ケーブルの被膜がねじに擦れて破れないようにケーブルカバーを付けた。
取り付け後の印象としては、縦方向への力は強かったが横方向は若干の不安があったので、もう少し横幅を持たせれば更に固定力が出たと思う。
走行テスト結果は問題なし

今回のテストでは、時速15km程度まで速度を上げて、振動子の固定状態を確認した。
テストの結果、マグネットの脱落や目立った位置ずれは確認されず、振動子を固定した状態を維持し、魚群探知機も正常に作動していた。

テスト後にはマグネットの吸着状態や固定用ボルトを確認し、緩みや異常がないかを点検したが、特に問題はなかった。
私のボートに限ったことかもしれないが、滑走状態(プレーニング)になると、振動子の部分は水に浸からないので、直接水圧を受けなかったことも今回の結果に影響するのかもしれない。
今後はさらにスピードを上げるとともに、波が高い状態や急旋回した時の状態も検証していく必要はある。

まとめ
今回のDIYでは、アルミ板をベースにマグネット10個を取り付け、ローランス Active Imaging 3-in-1振動子をFRPボートに固定する方法を試してみた。
マグネットを使用することで、振動子を船体に直接ねじ止めせずに取り付けられる点は大きなメリットである。取り付けも取り外しも簡単であり、見た目もスッキリする。
今回使用したアルミ板は100×200mmだが、横方向の固定に若干の不安が残ったため、もし今後の走行テストでズレなどが生じたら、200×200mmサイズのアルミ板も検討してみるのもいいかもしれないと感じた。
来シーズンにいろいろな条件のもとでテストを行い、新たに問題が発生した場合は、この記事を更新していきたいと思う。
なお、今回の結果は私のボートと走行条件で確認できたものであり、すべてのボートで同様の固定力が得られるとは限らない。
船体の形状や取り付け面の状態、走行速度などによって条件は異なるため、同じ固定方法を試す場合は十分な脱落防止策を講じ、固定状態を慎重に確認してほしい。
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