涸沼といえば、スーパーボイルを思い浮かべる人も多いと思う。
そんなスーパーボイルを期待して、良さそうだと思うポイントへ入る。
しかし朝まずめを迎えるも、水面は静かなまま。
「場所を外したかな……」
シーバス釣りをしていると、そんな状況に出くわすことが多くある。

もちろん、思い切って移動したほうがいい場合もある。
ただ、朝まずめは短い。
移動している間にチャンスタイムが終わってしまうこともあるし、良さそうな場所を見つけても先行者がいて入れないこともある。
そんなとき、今いる場所で「なんとか一本出せないか」と考える。
今回は、そんな**「良さそうだと思って入ったポイントがノーボイルだったときに、今いる場所から一本を引き出すために私が試していること」**を紹介したい。
ボイルがない=魚がいない、とは限らない
暗いうちはベイトがいる雰囲気があっても、明るくなったら何も起きない。
水面には変化がなく、ボイルも見えない。
ただ、朝まずめなら目視できなくても水中ではシーバスが捕食している可能性はある。
実際に、周りの人が諦めて帰ったあと、まったく雰囲気がない状況から一本出した経験は何度もある。
もちろん、水中を見て確認しているわけではないので、実際のところ分からないのだが、ボイルがないからといって、すぐに諦めないようにしている。
まずは表層から探る
朝まずめなので、最初は表層から探る。
ペンシルベイトやウェイク系のルアーを使い、水面を意識している魚がいないか探す。
私はチャッピーやクロスウェイクを使うことが多い。
まずは基本的な使い方どおり、ペンシルベイトならドックウォーク、クロスウェイクならデッドスローで引く。
表層で反応がなければ、アクションを変える
表層で反応がなかったからといって、いきなり全然違うルアーに交換するわけではない。
たとえば、チャッピーであれば,ドックウォークの合間に棒引き(I字引き)を織り交ぜる。
クロスウェイクなら、早巻きである。早く巻くことで少しレンジを入れながら、強波動で広範囲を探る。それでもダメなら、早巻きでのストップ&ゴーも試す。
ファシャッドやハダラトラップで中層を探る
表層で反応がなければ、ファシャッドやハダラトラップに交換する。
まずはただ巻き。
それで反応がなければ、ストップを入れていく。
私の場合、例えば「2巻きして1〜2秒ストップ」をひとつの基準にしている。
巻く回数や止める時間を変えながら、いろいろ試す。
ここで意識しているのが、ストップをバイトのきっかけにすることである。
速く巻いて魚に追わせ、ストップでルアーの動きに変化をつけて、リアクション的に口を使わせるイメージである。
次はX-80でジャーキング
それでも反応がなければ、ミノーに変える。
私が使うのはメガバスのX-80である。
これも最初はただ巻きから。
次に、ただ巻きの中に一瞬のストップを織り交ぜる。
それでもダメならジャーキングである。
X-80もストップした時のルアーのフォールの動きが抜群にいいので、私はその「間」で食わせることを意識している。
最後はボトムまで探る
それでも反応がなければ、さらにレンジを下げる。
ここで使うのがバイブレーションである。
私はレベルバイブ ブーストを使っている。
バス用ではあるが、波動が強く、見た目以上に飛ぶ。
そして、個人的にはリフト&フォールの操作感も気に入っている。
まずは遠投してボトムを取る。
そこからただ巻きして、10回転くらいしたら再びボトムを取る。
これを繰り返して探る。
それでもダメならリフト&フォールである。
ここで意識するのは、できるだけその場にルアーをとどめること。
遠投した先で細かくリフト&フォールして、ルアーをその場所に長く置いておくイメージである。
私がやっている流れ
ここまでをまとめると、以下のようになる。
| レンジ | ルアー | まず試す | 反応がなければ |
|---|---|---|---|
| 表層 | チャッピー | ドックウォーク | I字引きを織り交ぜる |
| クロスウェイク | 超低速巻き | 早巻き → ストップ&ゴー | |
| 中層 | ファシャッド・ハダラトラップ | ただ巻き | ストップ&ゴー |
| X-80 | ただ巻き | ストップ&ゴー → ジャーキング | |
| ボトム | レベルバイブ ブースト | ただ巻き | リフト&フォール |
もちろんルアー選択については一つの例ではあるが、基本は、表層からボトムへレンジを下げていく。
その中で、ルアーの動かし方とキャストするコースを変えていく。
反応があったら、そのアクションを掘り下げる
ここで私が大事にしていることがもう一つある。
それは、一つのルアーで試せるアクションを一通り試してみることである。
その中で、バイトが出たり、チェイスがあれば、その日の魚がそのアクションに反応している可能性がある。
そうして反応するアクションが見えてきたら、今度はその動きをより得意とするルアーへ変えていく。
たとえば、ペンシルベイトでドックウォークの合間に棒引き(I字引き)を入れ、それでバイトがあったら、I字引きが得意なバーストアッパーに交換するといった感じである。
このように、ルアーを次々と変えるのではなく、一つのルアーでさまざまなアクションを試し、魚の反応があった動きを基準にしてルアーを選んでいくようにしている。
シーバスルアーは、似たようなアクションをするものでも、それぞれ得意とする動きや使い方が少しずつ異なる。それは開発者が「この動きをもっと出しやすくしたい」と考えて作っているからだと思う。
そうしたルアーごとの微妙な違いを、自分なりに把握しておくことが大切だと考えている。
さらに、カラーやサイズを変えながら、その日の魚からより反応を得られる条件を探っていくのである。
立ち位置とキャストコースも変える
同じ場所でも、ルアーが通るコースが少し変わるだけで反応してくることがある。
そのため、可能な範囲で立ち位置とコースを変えながら探る。
特にこういう「何も起きていない」状況では、同じ場所に同じルアーを同じように通し続けるより、少しずつ変化をつけていくことを意識している。
周りが帰ってからが勝負になることもある
朝まずめは、周りのアングラーも同じようにボイルを期待している。
しかし、何も起きなければ、時間とともに一人、また一人と帰っていく。
そこでポイントが広く使えるようになる。
私は、そこからもう一度勝負することもある。
アクションを変える。
ルアーを変える。
キャスト方向を変える。
立ち位置を変える。
周りに人が多くてできなかったことを、少しずつ試せるようになるからである。
移動するか、その場で粘るか
「ノーボイルでも絶対に移動しない」という話ではない。
思い切って場所を変えたほうがいい場合も多い。
移動できない、あるいは朝まずめ一発勝負の短時間釣行のとき、今いる場所からなんとか一本を狙うというのが今回紹介した釣り方である。
まとめ
朝まずめに何も起きないと、「今日は場所を外した」と思ってしまう。
そんなときでも、レンジやアクション、キャストコースを少しずつ変えていけば、反応が出ることはある。
ボイルがない朝まずめも、最後まで諦めずにやってみる価値はあると思っている。





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